「毎日楽しくない」娘の言葉が、私たちを世界へ連れ出した

はじまりの時(呪縛と解放)

玄関の鍵を閉めて、最後の一歩を踏み出したあの日から、私の世界は少しずつ、でも確実に形を変えていった。

今、私の目の前には新しい世界が広がっている。

かつて一から建てたマイホームは手元にはもうない。

でも、あの日よりもずっと、私の心は満たされている。不思議なほど、今の私は自由。

理想の家のはずだったのに

湘南に建てた理想の家。初めてあの土地を見学に行った時、ここに住むんだという直感が走った。その日に土地を購入し、気がついたら工務店に足を向けていた。

桜の香りがする無垢の床。

隠れ家になっていたロフト。

子ども達が背丈を刻んだ柱。

大切にしていたはずのそれらが、いつしか自分を縛る「重り」になっていた。それを手放した瞬間、肺いっぱいに息を吸えた感覚があった。

まるで鳥籠の中から自然に解き放たられた鳥のような気分で爽快感が身体中に走った。

「毎日楽しくない」娘の言葉が歯車を動かした

長女が小学校に入学し、と同時にコロナという未知の世界を体験し、少しずつ心にあった違和感が表面化してきた感じがした。

「私の幸せとはなんなんだ?」

「何を大切にしていきたいのか?」

「これは私のやりたいことなのか?」

すると、長女にも変化があり学校に行きたくないと言い始めた。

「毎日楽しくない。」

この言葉に強く反応したのはパパ。

「毎日楽しくないはずはない。環境が悪いだけだ。もうガラッと環境を変えよう。」

そして次の瞬間には家の売却手続きを始め、あっという間に私たちは世界へ出た。

私たち夫婦を一気に動かすスイッチを押してくれた長女には感謝しかありません。

子どもたち以前に私たちが変わらないとならないことを彼女は知っていたのだと思う。

旅を終えた今、私と夫の心は、出発前とは比べものにならないほど軽くなっています。

長女からもらった「ギフト」を全身で体験し、一人の人間として、夫婦として、そして家族としての幸せを旅の間、何度も模索することができたから。

帰国して少しすると、ある言葉が心に深く響き脳裏を離れない。

「問題は変化や修正のチャンスである。」

不登校という一見ネガティブな出来事も、実は長女が何らかの違和感にいち早く気がつき、サインを送ってくれていただけだったのだ。

「本当にこれがママのやりたい人生なの?」

「周りと同じように何となく毎日を過ごしたいの?」

「逸脱するのが怖いなら、私が代わりにボイコットしてあげる。」

彼女はそんなメッセージを全身で届けてくれていたのだろう。

未来の3人の子供たちへ

このブログは、旅の記録でありながら、未来の自分への投資。 そして、いつか道に迷うかもしれない3人の子供たちへ贈る、一通の長い手紙。

「When do I feel the most happy?ー私はどんな時に幸せを感じる?」

その答えを、一つひとつ置いていこうと思う。

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